2025年度キリスト教講座(中尾担当)—すでに開講中
タイトル:【教父学概論】
*概要:教父たちのテキストを一緒に見ながら、教会の教えや組織の基礎や根拠となった彼らの言葉が、どのような時代背景の中で、どのような意図を持って語られたのかを考える。教父たちが当時導き出した答えそのものにどれほどの意味を見出すべきか吟味すること、あるいは彼らの精神性、その挑戦する姿勢に触れることは、これからの教会の使命やあり方を考える上でも、重要な示唆を与えてくれるものと考える。
*期間:2025年2月〜2026年1月(全24回)
*開講日:毎月第一・第三日曜日(15:15〜16:35)
*場所:伊万里トラピスト修道院
*付記:2025年度は一般向けの講座の開講予定はない。来年度以降、需要があれば開講の可能性を検討する。
*講義内容
第一回:導入・概論
第二回:使徒教父(ローマのクレメンス、アンティオキアのイグナチオス)
第三回:ユスティノス
第四回:異端諸説
第五回:リヨンのエイレナイオス
第六回:テルトゥリアヌス
第七回:オリゲネス①(霊魂論)
第八回:オリゲネス②(三位一体論)
第九回:カルタゴのチプリアヌス
第十回:アレイオス派論争
第十一回:ニカイア公会議
第十二回:新ニカイア主義(カッパドキアの教父たち)
第十三回:ニュッサのグレゴリオス(主の祈り)
第十四回:アポリナリオス論争
第十五回:ポワティエのヒラリウス、ミラノのアンブロジウス
第十六回:アウグスティヌス①(『告白』)
第十七回:アウグスティヌス②(哲学的著作集『秩序について』)
第十八回:アウグスティヌス③(『三位一体論』)
第十九回:ネストリオス派論争とエフェソ公会議
第二十回:カルケドン公会議
第二十一回:偽ディオニジオス・アレオパギテース①(ヒエラルキア概念)
第二十二回:偽ディオニジオス・アレオパギテース②(否定神学)
第二十三回:証聖者マクシモス①(キリスト論)
第二十四回:証聖者マクシモス②(人間論)